渋谷でライフルが百発以上、乱射されたことがある。

 その事件がフジテレビの「奇跡体験!アンビリーバボー」で特集されるみたいなので、先に書いておこう 来年で戦後70年になる。70年の間に渋谷で起こった大事件を三つあげろと言われたら、「東電OL殺人事件」「渋谷事件」と「少年ライフル魔事件」だと思う。少年ライフル魔事件では、渋谷で西部劇のような銃撃戦が展開されて、一般人を含む16人が負傷したそうだ。渋谷事件はギャング映画、東電OL殺人はミステリー小説と、渋谷の殺人事件はバラエティーに富んでいる。


 事件の詳細は番組かウィキペディアを見ていただくとして、個人的に気になったのは、渋谷になぜ銃砲店があったのか、というところ。
 山が近い町ならわかるけど、なぜ猟師もいないような渋谷なんかで鉄砲を売っていたんだろう。猟師向けというよりも狩猟かライフル射撃を趣味にしている人がいたってことだ。犯人は渋谷に銃砲店があることを知っていたのは、親戚か誰かが狩猟を趣味にしていたんだろう。
 狩猟や射撃をやる人が渋谷周辺にいた理由として考えられるのは、戦前の渋谷は大部分を帝国陸軍が占有していて、軍人が沢山いたこと。軍人さんなんだから射撃の練習はみんなやっていたはず。射撃の面白さを一度知ると戦争が終わっても、銃を触りたくなるんじゃないかな。あの破壊的な快感は依存性がありそう。渋谷にはベースとなる顧客がいたので銃砲店が成り立ったのだろう。松濤生まれの麻生さんもライフル射撃やるし。

 実は渋谷には今でもライフルを売っている。公園通りのパルコ前交差点から東に坂を下がったところに道に面して「渋谷銃砲火薬店」がある。前面はガラス張りで中が見える。のぞくとライフルや弾丸が並べてあるのがわかる。もちろん本物。狩猟といえば最近はジビエ、ジビエで盛り上がっているが、ジビエ料理を食べている人はライフルは人を殺せるということはすっかり忘れている。でないと美味しく食べられないだろうから。
 渋谷銃砲火薬店は、犯人が立てこもった「ロイヤル銃砲店」が陰惨な事件の後、名前を変えて続けているのかもしれない。ロイヤル銃砲店は「北谷町(今のBEAMS TOKYOの周辺」にあったそうだから、渋谷銃砲火薬店の場所とほぼ一致する。もし同じ店なら番組でお店の人にインタビューがあったりするかもしれない。