渋谷のハーブ屋さんが危ない。(いろいろな意味で)
渋谷ではハーブが密かなブームとして続いている。ハーブといってもグレーなやつ。はっきり言うと脱法ハーブなのだが、渋谷駅界隈にもいくつか路面店のハーブ屋さんがある。センター街の裏通り、国際通りの奥、百軒店の端とか、だいたいはクラブやライブハウスの近くにある。ビルやマンションでも営業しているお店を含めるとそれなりの数があるだろう。
早朝、クラブやライブハウスの前を通ると、妙なテンションの子がいたりする。酒に酔っているのとちょっと感じが違う、酩酊してるというよりもハジケている感じ。はしが転んでも可笑しいというのがぴったりくる。ジーンズを腰履きしてたら「足が半端なく短けーwww」、OCEANS風サーファーコーデにしたら「お兄さん、海連れてってーwww」っておまえらうるせーんだよっ!! 凸。まぁ、お兄さんと呼んでくれたから許すとしておこう。つっこまれてなんぼだし。
ところで、違法でも合法でもなく、わざわざ脱法ハーブと呼ぶのは、法的にグレーゾーンだから。人が摂取する目的でなければ、売っていても違法にはあたらず、警察も取り締まりはできなかった(指定薬物が入っているものは別)。ハーブ屋さんではお香や観賞用として売っている。客が買ってからどう使うかは客の勝手。これまではそれでよかった。
いよいよハーブ屋さんが軒並みつぶれてしまう事態になってきた。警察庁と厚生労働省がタッグを組んで本気になった。指定薬物入りのハーブは輸入・製造・販売に加えて、所持、使用、購入、譲り受けについても禁止されることになった。
脱法ドラッグ(ハーブも含む)の呼び方も変わった。「脱法」だとなんか「違法じゃない」感がぬぐえないからのようだ。厚生労働省では以前から「違法ドラッグ」とはっきり言っていたのだが、広い世代に危険性をわかってほしいということで、呼び方を一般公募していた。
今日、新呼称が発表された。「危険ドラッグ」!確かにわかりやすいが、人の心をぐっと掴むものを感じないなー。どっちかというと、選ばれなかった案の方がぐっとくる。「廃人ドラッグ」「破滅ドラッグ」「殺人ドラッグ」「錯乱ドラッグ」とか、、、別の意味で誤解を与えそうだけれど。