渋谷暗黒巡礼 Dark Pilgrimage in Shibuya

見ようとしても誰にも見えない渋谷、見えてるのに誰も見ようともしない渋谷

September 2016

道玄坂鎧武者の怪 UNDER ARMOUR



鎧武者がときどき渋谷を徘徊しているらしい。

特徴としては、鎧兜を着ているが、刀を持っていない。中の人が、外国人だったりする。8月頃からハチ公前とか109前とかに出没しているみたい。渋谷の路上は、毎週のように何かのキャンペーンやプロモーションで、写真に撮ってくれといわんばかりの恰好をした人々が出現するので、鎧武者ぐらいでは、誰もあまり気付いていないかもしれないけれど。

実はこれ、訪日外国人観光客向けの新サービスだそうだ。

道玄坂上に今年5月に開業した写真館「Samurai Armor Photo Studio」は、7種類の甲冑を用意して、店内の時代劇セットで写真撮影するサービスを開始。やり始めてみると「鎧のまま外に出たい!」という希望が多かったので、「渋谷街中撮影コース」をお盆明けからスタート。当局からの指導もあり、武器と思しきもの(レプリカの刀や槍)は屋外では持ち歩けない。1割ぐらい日本人客もいるらしい。

着物を来た外国人女性も道玄坂でよく見かけるようになった。

こちらは、今年4月に道玄坂上に開業した外国人女性向けカプセルホテル「NADESHIKO HOTEL SHIBUYAが提供する着付けサービス。ホテルに併設された和風ギフトショップで着物体験やレンタルサービスを提供している。
このホテルは、以前はUSENの社員用宿舎(USEN本社の裏手)だったものを、リノベーションしたもの。USENはフランチャイズ展開も企んでいるらしい。漠然とインバウンド需要を狙うのではなくて、女性・格安・一人旅にキリリとターゲットを絞ったところで、日本ではまだ未成熟な「体験型サービス」というバリューを放つというあたりは、手練れによる企画を感じるな。

浅草方面ならともかく、渋谷でこういう着物文化をベースにしたサービスが事業化できたのは、円山町がかつて花街(料亭があって、芸妓さんがいた)だったことが背景。おかげで、なんとか今に至るまで、着物文化を支える仕組みが渋谷(特に道玄坂上付近)には残った。
道玄坂に面して老舗の呉服店が残っている。明治時代に日本橋に創業した「玉川屋呉服店」。関東大震災で被災して、渋谷に移転。昭和のころは、東映時代劇の衣装は、ここが供給していたそうだ。
着物のレンタル会社「着物レンタルあき」の本店も円山町にある。着付けやヘア・メイクももちろんやっている。
神泉駅周辺にある国際文化理容美容専門学校では、着物の着付けも教えている。同校が運営する「衣紋道高倉流東京道場」では十二単の着付けを学ぶことができる。
実は渋谷では、着付けのできる人材や衣装の調達に困ることはないのだ。

今年も、渋谷の悪夢の夜「ハロウィン」が近づいてきたが、外国人観光客の人には、ぜひ甲冑や十二単でスクランブル交差点に突入していただきたい。今や世界的注目を集めるコスプレイベント会場となってしまったハロウィンのスクランブル交差点。デッドプールやハーレクインのコスプレ日本人を撃退しているところが海外メディアに撮影されれば、母国のお友達に大うけすること間違いない。






道元坂上露西亜少女奇譚  Котёнок



道玄坂上でロシア系美少女を良く見かける。

道玄坂上の交番付近をロシア系(東欧系?)の女の子がよく歩いている。しかも、みんな長身スレンダー美少女ばかり。わが国で言うところの「女子」や「ガール」と違って、ハイティーンから20代前半に限定されている。
たまに、朝一人で早足で渋谷駅方面に急ぐところも見かけるが、だいたい二人組で歩いている。道玄坂を登ってきて、交番のところで裏通り(旧大山道)に入って、ずーっと歩いて行く子たちが多い。

一時的、季節的な現象じゃなくて、年中見かける。付近にロシア大使館があるわけでもない。某国の留学生会館か何かあるんだとすると、スレンダー美少女に限定なのは至極不自然、、、と永らく訝しく思っていたら、先日、謎が解けた。

ある日の朝、旧山手通りの裏手を歩いていると、歩道沿いにロケバスとおぼしき車がに停まっていて、その脇の建物から例の美少女達が出てきて、バスに乗り込んでいるのに出くわした。どうやら、少女達はモデルさんで、そこに泊まっていて、これからロケバスで撮影に出かけるところみたいだった。
建物をよく見ると、長期滞在用ホテル「東急ステイ渋谷」のロゴ。普段通っている場所だが、外観は一見マンションにしか見えないので、いままでそこがホテルだとぜんぜん気づかなかった。東急ステイのHPを見たら、中身の間取りもまんまワンルームマンションで、部屋には小さなキッチンとダイニングが付いている。モデルエージェンシーの会社か何かが、東急ステイの部屋をいくつか借り上げて宿舎がわりにつかっているのだろう。
彼女たちが、二人で歩いていることが多いのは、東急ステイが二人部屋だから(ささめきルームメイト!?)だと思う。道玄坂上交番から裏手に入っていくのは、宿舎への帰り道、マルエツ・プチ(24h営業スーパー)で食材なんかを買いものするためだったようだ。

為替が円高にシフトして、訪日外国人数の伸びに陰りが見えるが、海外から日本に稼ぎに来るなら、逆に良い時期になった。東京で稼いで、渋谷で暮らすというのは、魅力的だと思う。
地元円山町のクラブやバーが彼女たちにはノーチャージにして、ロシア系美少女遭遇率を高くすると、男子集客増につながると思うのだけれど。。。わが国の女子が公開処刑をいやがって来なくなるかな。