渋谷暗黒巡礼 Dark Pilgrimage in Shibuya

見ようとしても誰にも見えない渋谷、見えてるのに誰も見ようともしない渋谷

October 2016

渋谷VRアニメタウン化プロジェクト2024 STAND ALONE COMPLEX



数の上では、原宿界隈に集中なのだが、渋谷にもアニメ関係のショップが最近開店している。

渋谷マルイには、2015年4月改装時に8階にキャラクターステーションが初の実店舗で出店(以前はECのみ)。2016年4月には、プロダクションI.Gオフィシャルストアが7階に出店。プロダクションI.Gは、タツノコプロから分離独立した会社なので、本社は三鷹にあるが、攻殻機動隊を製作したことで事業拡大した会社だけに、渋谷は同社にとって特別に思入れのある街なんだと思う(笑い男!)。マルイに出店する以前から、渋谷パルコで展覧会や期間限定ショップなどのイベントをやっていた。2016年9月には、渋谷パルコにあったナムコのキャラポップストアも渋谷マルイに移転。その結果、渋谷マルイの7階、8階の大部分がアニメ系になってしまった。 
また渋谷modi(旧マルイシティ渋谷)のHMVブックスでは、今年9月にコミック・アニメコーナーを7階に拡張移転。イベントスペースも併設して、早速握手会のようなのをやっていた。

ちゃんと数えていないが、渋谷を舞台にしたアニメやゲームの方が、秋葉原を舞台にした作品よりずっと多いように思う。アニメ聖地マップを見ると、聖地登録数では、秋葉原に負けているが、作品数は渋谷の圧勝のようだ。だから、二次元渋谷に登場したキャラクターの商品が、リアル渋谷で売っているのは、自然な気がする。別にアニメ系ショップを別に秋葉原独占にしておかなくてもいい。
道玄坂には、バブル期に金にまかせて設置された意義不明芸術作品(パブリックアート)がいくつもそのままになっている。そんな渋谷に何の縁もゆかりもないゲージツはオークションにでもかけて、かわりにバーチャル渋谷で活躍したキャラクターの実物大フィギュアを設置した方が、観光・集客上、街のためになると思う。桜新町境港市だってがんばってるし。

いや、せっかく渋谷なんだからもう一歩前進して、VRを駆使するのもいいかも。TSUTAYA(Qフロント)とプロダクションI.Gが組んだら、2024年2月3日スクランブル交差点で、リアル「笑い男事件」をイベント化できるはず。ポストオリンピックのイベントとしても、いいかも。




 

原宿アニメタウン化陰謀説 Solid State Survivor




いつのまにか、原宿にアニメ関係の店が増殖していた。

原宿竹下通りあたりは、クールジャパン・カワイイ部門を牽引しているのは、メディアでもよく紹介されているし、キディーランドを始め「かわいいキャラクター」関係のお店は常にあった。だから、アニメでも小さいお友達向けキャラクター・ショップができるのは、理解できる。だけど、最近、なぜ原宿に?と思うようなアニメのショップも登場している。

・ ラスカル →わかる
・ ぼのぼの →まぁわかる。
・ プリパラ →女の子向けね
・ ワンピース →男の子向けかな。
・ ハイキュー!! →ん?
・ おそまつさん →んん?
・ スタミュ →んんん?
・ ラブライブ →大きいお友達も来るの?

キディーランド1階は、昔から新しいキャラクター商品の登竜門だけど、表参道東急プラザでも、アニメの期間限定ショップをよくやるようになった。
竹下通りには、スノーボードとアニメグッズを扱う謎のハイブリッドショップ「B★ポイント」がある。人気作品からスポ根BL系まで幅広いアニメ関連商品を入荷しているし、アニメとコラボしたスノーボード(痛板?)も販売中。意外な組み合わせな感じがするが、スケートボードでは20年前からアニメ風な絵(当時、海外ではHENTAIと呼ばれていた)を載っけた板があったぐらいだから、スノボでも意外とニーズがあるデザインなのかもしれない。

竹下通り裏の元ニコニコ動画本社ビルは、昨夏からアニメ・ゲーム・コミックとコラボした2.5次元ファッション・ショップ「2.5SPINNS」に変わっている。京都のティーン向けアパレル会社のクール・ジャパン新業態(竹下通りには通常のアパレル店舗も進出済み)。コラボ用にカフェも経営。本体アパレルの路線なのか、ここは、カワイイ系キャラクターがメインみたい(クレしん除く!)。

ラフォーレ原宿にもアニメショップが出店した。B1にできた「Hybrid Mind Market(HMM)」。店は地下なのだが、1階の明治通りに面してデカデカとアニメのポスター(大きさ的には壁画)が貼ってあるので、ラフォーレ前の雰囲気が少し変わったような気がする。ここは場所的にも、アパレルブランドとのコラボ商品企画ができるのが強みなのだが、まだ打ち出しは弱いかな。打倒COSPAぐらいの気合いを入れてほしいところ。

竹下通り裏には、声優の専門学校もある。国産ギターメーカーのESPが設立した音楽系専門学校からダンスと声優の学科が独立して、2005年春に「原宿パフォーマンスビレッジ」として開校。2013年春から、なぜか「ESPアニメーション声優専門学校」に校名変更。時期的には男性声優のアイドル化現象が一般メディア上でも確認できるようになったのと重なっている気がする。(ダンス学科の方は、どうなったんだろう?むしろ秋葉原の方がダンスが熱いのか?)
何かの専門学校があるというのは、その街の特性にそれなりに影響する。その分野に関心の高い人(学生、講師≒アニメ業界人)が毎日来る。しかも毎年、学生が入学してくるし、その街に何年か通ったOB/OGが毎年増えていく。声優専門学校が、原宿のアニメタウン化傾向の原因だとは思わないが、少なくとも集客や人材のベースにはなっていると思う。

ところで、疑問なのは、アニメ関連のグッズ販売に、なぜリアルの場が必要なのか。
キャラクター商品は、ネット販売にとても適している商材なのに。 小さいお友達向けキャラクター商品なら、実際に手に取ってみることができる場所が必要なのは、わかる。大きい子向けに、それもどちらかというとインドア派が多いと思われるのに、リアル空間に店舗を作るのか? これはアニメ業界側のニーズではなくて、店舗(商業施設)側のニーズなのかもしれない。どちらかというと人を屋外(街やお店)に引きずり出すために、アニメを利用している感じが強い。効果の大きさや範囲は違うが、ベースの部分では、ポケモンGOと同じ役割を期待されているのでは。
(後編、S.A.Cに続く)