渋谷の路上で人が生きたまま燃き殺されたことがある。

しかも周りには大勢の人が取り囲んでいたという。46年前のことだが、まるで中世の魔女狩りだ。

先日、渋谷暴動事件で指名手配されている元過激派の大坂容疑者と思われる人物が広島で逮捕された。渋谷暴動事件は、過激派の学生が渋谷で大暴れして交番でもぶっ壊したぐらいに、それまで思っていたが、そんな程度の「暴動」ではなかったようだ。フランス大統領選中の5月、パリで起こった暴動と同じぐらい過激に、デモ学生と警察が衝突を起こした事件だったらしい。

その暴動の最たるものが、大坂容疑者が関係した警察官殺害。その殺し方が酷い。

『中村警部補の警備部隊は神山町でデモ隊と遭遇。大群衆に押され、部隊は後退し、数人が逃げ遅れた。路上に倒れた中村警部補には暴徒が群がり、鉄パイプでめった打ちに。そして、複数の火炎瓶が投げつけられ、激しい火の手が上がった。中村警部補は病院に搬送されたが、大やけどを負っており翌15日に亡くなった。(産経ニュース2016.11.24 )』

滅多打ちにして動けなくなったところに、ガソリンをかけてから、大坂容疑者が火炎瓶を投げつけたという記録もある。遺体は半分炭化していららしい。非道さはテロ以上。5月のパリ暴動でも火炎瓶で機動隊員が火だるまになったが、動ける状態だったので命は助かっている。
当時、現場には、デモに参加した学生たちもいたし、取材にマスコミも集まっていた。なのに、生きたまま人が燃えているのを、ただ傍観、というか記者もひたすらカメラで撮影していた、というところがもっと恐い。(戦中世代は、人が燃えているのなんて、見慣れていたということ?)

もう一つ驚いたのは、事件が起こったのが、渋谷駅前交番付近なんかではなく、松濤の高級住宅地に接する神山通りだったこと。今は、ちょうどこの辺から「オクシブ」と呼ぶようになる。

事件現場には、殉職した中村警部補の慰霊碑が建てられている。統一教会の筋向いの古いお米屋さんの脇。慰霊碑の場所はお米屋さんが提供したそうだ。ストリートビューでも、良く見るとちゃんと写っている。小さな小さな慰霊碑なので、十年以上毎週前を通っていたのに気が付かなくて、本当に申し訳ありません。。。
こんな平和な住宅地で大暴れして火まで放つって、本来のデモのの目的とはまったく関係ないし、結局、社会を何も変えられていないし、デモ学生は、はなから単に暴れたかったとしか思えない。当時、全国でこんな風に暴れていた学生達は、今は会社という拘束具から放たれ、年金で自由に暮らしている。暇になったからといって、また学生の頃みたいに共謀して、首都高を集団逆走とか、団体バスで通学の列に突っ込むとか、絶対にやめてほしい。

ところで、暴動現場から安倍首相のご自宅マンションまでは、歩いて10分程のところ。周辺住民からは、テロの標的になるから、ちゃんと永田町の官邸の方に住んでいただきたいという声が上がっているが、相変わらず、あそこにお住まい。地元では、官邸に住みたくないから共謀罪の成立を急いでいる説を唱える人も。